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水樹奈々のオタクが羨ましいという話

☆はじめに

水樹奈々さん、ご結婚おめでとうございます。

 

さて。

年齢などは非公開なのでぼかしますが、僕はいわゆる「2010年代後半の声優オタク」です。

すなわち、声優が表舞台にでるようになって久しく、また声優がツイッターを持つのも当然という状況で、イベントなどがバンバン打たれるというのが当たり前になった時代のオタクです。

 

これはそんな僕が、00年代から声優オタクだった先輩諸兄のうち、特に水樹奈々さんを黎明期から追ってきたオタク大先輩方に対して勝手に思いをはせ、うらやましがるだけの記事です。

具体的には今アラフォーくらいなのかな。そういう古参の水樹奈々ファンの人たちの半生を勝手に想像する記事です。

 

では順に見ていきましょう。ネットで調べたりしたデータを基に書いている部分もあるので間違ってたら許してください。特に何かを毀損したりはしないので気楽に見てくださいね。基本Wikipediaを参考に行きます。

 

 

☆デビュー~05年

水樹奈々さんのデビューは97年。ゲームのお仕事がデビューだったみたいですね。テレビアニメ初レギュラーは時空探偵ゲンシクン』の大和ソラ役。この時点で水樹奈々さんの名前を認知していた人はすごいです。青田買いのプロと言っても良いでしょう。トロイアを発掘したシュリーマンに並ぶ慧眼の持ち主です。

この時点からずっと今まで23年間追ってきた人っているのかな。多分いるんでしょうね。すげえよね。

アニメ初出演は2002年「七人のナナ」。もうこの時点で売れそうですよね。当時のネットではタイトルに声優の名前入ってるじゃん!ってなったりしたんでしょうか。期待の新人って感じだったのでしょうかね。 歌手デビューは2000年「想い」。いまでこそ声優の歌手デビューは珍しくありませんが、当時はどうだったんでしょう。堀江由衣さんや田村ゆかりさんがすでにいたみたいですけど。空気感までは調べようがないからわからない。

また2001年にはシスター・プリンセス』をきっかけに、桑谷夏子さん小林由美子さん望月久代さんとともにPritsを結成しています。この声優さんたちからの流れで水樹奈々さんに着目したオタクも多かったんじゃないでしょうか。いまでも既知の声優と同じコンテンツに出ている新規声優に注目したりするということはよくありますし。ちなみに僕は瀬戸麻沙美さんがラジオで話しているのを聞いて水樹奈々さんのことをよく知るようになりました(それまでは名前だけしか知らなかった)。年齢的には逆パターンですね。

こうしてみると、かなりコンテンツにも恵まれていて売り出しの声優って感じがしますね。逆張りオタクだとこの時点で離れてそうなくらいです。ここで順張りを発揮できた人だけが、この後のさらなる躍進を共に体験できたんですね。やっぱ逆張りって良くないわ。

また2002年には『水樹奈々 スマイルギャング』もスタート。今も続く超長寿番組ですが、これを初回から聞いてたら一生自慢できますよね。いくらニコニ〇動画で聞けるとはいえ、初回にリアルタイムで聞いたという記憶までは得られません。めっちゃ羨ましい。ラジオが長く続くかどうかなんてその時にはわかるはずないですから。初回にハガキを出していた人とかその思い出だけで一生生きていけるでしょ。その人が今でも水樹奈々さん一筋のエリートオタクだったら感動的ですよね。それとも意外といろんな番組にハガキ送ってるDDだったりするんでしょうか。

 

そしてなにより2004年にはあのアニメが放送されています。そう、魔法少女リリカルなのはです。

なのはリアタイ世代本当羨ましいよね…………僕も好きなんですけど世代じゃないことこの上ないですからね……僕もリリカルパーティに最初から参加したかったよ~泣

イベントで、放送前は全くの無名コンテンツで、取材も全然人が来なかったというような話を聞きました。それが今でも続くコンテンツになるんだから、何が起こるかわからないですよね。やはりアニメを全部見る戦略は正解みたいです。

OP曲innocent starterオリコン入り。凄い。CDを買ったオタクはさぞ感動だったでしょうね。絶対楽しかったと思う。スレ立ったりしたんでしょうね。

翌年には二期。ETERNAL BLAZEですよ。あのETERNAL BLAZE。最初に聞いたときの衝撃を思うと羨ましくってたまりません。僕がこの曲を初めて聞いたのはニコニコ動画の「アニソン名曲メドレー〇〇曲!!」みたいな動画の中でだったので…泣

もっと感動的な出会い方をしたかったです。好きなアニメの2期の1話を見ていたらこの曲が流れるんでしょ。ずるい。

この曲はシングルチャートで初登場・2位となり自己最高位記録を更新したとあります。(シングル・アルバムを含めた声優単独名義の当時の最高位)。 デビューからこの時点で8年ですか。8年間追って来た人は感無量でしょう。ここからさらに1位になるぞと教えてあげたい。それとも当時すでにそうなる予感があったんでしょうか。この勢いならそういう予想があってもおかしくないようにも思います。

またこの年にはアニサマ出演。今のアニサマはもうダメダメカラオケイベントになってしまいましたが、当時のセトリ見たらひっくり返ります。(参考)

Animelo Summer Live 2005 -THE BRIDGE-┃SET LIST

なんだこの豪華さ。この時代のオタク恵まれすぎでしょ……

 

☆06~10年

2007年にはリリカルなのはsts。余談ですが僕はstsが一番好きです。「SECRET AMBITION」でまたもオリコン2位。この頃には今みたいな大御所感が漂っていたのかな。どうなんですかね。2008年には18作目のシングル「Trickster」が、オリコン・週間シングルチャートで当時の自己最高タイの2位を獲得、累計売上では当時の自己最高を更新。同作はオリコン・年間シングルチャートで100位となり、年間シングルチャートで初のTOP100入りを達成。日本レコード協会よりゴールドディスクの認定を受けた。とありますから、もはやオリコン1位も遠くないように思えます。この時のイケイケ感凄そう。ファン絶対楽しいでしょ。こういう時が一番楽しいですよね。声優の中ではトップの記録をもってて、目指せオリコン1位!!みたいな。

そしてその時はすぐに訪れます。2009年、7作目のアルバム『ULTIMATE DIAMOND』が、6月15日付のオリコン・週間アルバムチャートで週間1位を獲得(自己最高となる初動を記録)。これにより、自身の持つアルバムチャート最高位記録を更新し、声優として初めて週間1位を獲得。

さらに2009年はもう一つ大きいイベントがあります。声優初となるドーム(スタジアム)コンサート「NANA MIZUKI LIVE DIAMOND 2009 supported by アニメロミックス」を西武ドームで開催。これ以降恒例となるドームライブです。まさに2009年は大躍進ですね。

極めつけは紅白出場。紅白ですよ。僕も当時ファンだったら、家族が「この人誰?」とか言う中、誇らしげに感慨深くテレビで深愛を歌う水樹奈々さんの姿を見たりできたんだろうなあ…… 当時は適当に流し見してたと思います。声優とかよく知らなかったし。あるいはガキ使見てたかも。

 

オリコンの話に戻りますと、先の1位はアルバムでしたが、2010年には「PHANTOM MINDS」が、1月25日付のオリコン・週間シングルチャートで1位を獲得。これにより、「ETERNAL BLAZE」など4作での週間2位の記録を更新し、声優として初めてシングルチャートでの週間1位を獲得した。声優によるオリコン・週間シングルチャート首位は初。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!って感じですよね。オタク報われすぎててズルい。応援すればするだけ伸びてくれる声優ほど応援のしがいがあることってないと思いませんか?

 

水樹奈々さんの何が凄いって、すべての記録に「初の」とか「声優初の」という言葉が付いているんですよね。これをリアルタイムで追っているということはですよ、まさに伝説誕生の瞬間に立ち会っているということなんです。歴史の証人になっているんです。良いよね………………羨ましい。

 

 

 

この後の活躍は周知のとおりだと思うので端折りますが(業績多すぎて書くの疲れたからなのは秘密)、イベントとしてはリリカルパーティやシンフォギアライブ(2012年ライブは映像化がされていないんです!!!!!!)などがありますよね。

生で立ち会いたかったアニメ・行きたかったイベントが多すぎる。僕は特に水樹奈々さんのファンというわけではないので必然的に行きたかったイベントというとアニメ関連(なのは、シンフォギアが特に好きです)に偏るのですが、アーティスト活動の方でも自叙伝『深愛』発売イベントの握手会とか、声優初の東京ドームライブとか、ファンとして参加したら超エモいだろうなというようなことが多い。

 

なんでしょう、圧倒的なカリスマの声優・歌手を20年以上にわたって応援する経験って、00年代にオタクだった人しかできない経験だと思うんですよね。これは田村ゆかりさんや堀江由衣さんのファンにも言えることなんですけど。要はその辺の時代のクラシックなオタクがうらやましいなって話です。

 

いや、別に今の声優さんが嫌だとか言っているんじゃないんですよ?

今の時代にオタクでいられて、接近イベント(最近は情勢が情勢ですので少ないですけど)があったり、声優番組がたくさんあったりして、声優とファンの距離が近い現代に生きていられるのはとても嬉しいことです。最近の若手声優のこと大好きだし。

 

ただ……これは前時代への憧憬というか、得られなかったものへのないものねだりというかはわかりませんが、ファンとの距離などにとらわれず、アニメというカテゴリーさえ突破して、次々と伝説を作っていく。そんなスターをデビューから追えた人達に対して、ただただ羨ましいなあという感想を抱いてしまうのです。絶対いい人生だと思うんですよね。水樹奈々さんのファンって結婚の報を聞いても嬉しいとしか思えないでしょ?多分。素直にお祝いしているイメージがあります。ガチ恋オタクとかとは正反対の、清々しい関係性に憧れる。

 

絶対結婚の報を聞いたとき、オタク人生を思い出して「いい人生だったなあ……」ってなっていると思うんですよね。

 

たとえば水樹奈々さんと同じ1980年に生まれたとしましょう。そして大学一年、18歳の時に水樹奈々さんを知ったと。「時空探偵ゲンシクン」をたまたま見ていて水樹奈々さんに興味を持ったとしたら。そうしたらですよ、そうしてその声優さんにどんどん入れ込んでいって、2000年にデビューCDを買ったりして、ついに2002年にアニメ主役になるわけです。この時点でめちゃくちゃ嬉しい。そこからはもう最高人生ですよ。出す曲すべてが名曲ですからCDを買うのにも義務感に苛まれることもない。

応援し始めて約10年。2009~2010年にかけては紅白に出て、プリキュアにも出演して声優としての確固たる実績をもち、ライブに行くたび感動をくれる。

そしてそのまま2020年までずーーーーーっと活躍してくれる。たまに西川貴教さんとコラボするし。甲子園でライブするし。こんなん絶対楽しいでしょ。いいなあ~。僕も1980年に生まれて時空探偵ゲンシクンを見ていたかったよ~。

 

この憧れは永遠に解消されそうにありません。なぜかと言うと、「第二の水樹奈々」が永遠に現れなそうなんですよね。今からいかに声優青田買いを徹底しようとしても、そして仮に、万が一水樹奈々さん並みのポテンシャルをもった声優さんが現れたとしても、既に声優がライブをするのは珍しくないし、紅白に出ても目新しさがありません。当時の水樹奈々ファンが感じたほどの熱狂は多分味わえないんです。水樹奈々さん個人が凄いというのはもちろんですが、それを含めて時代が生んだロマンティシズムなんです。だから、その時代に立ち会えなかったのが悔しくて悲しくて…………

 

 

長々と書いてきましたが、水樹奈々さんの古参オタクはマジで羨ましい。そういう話でした。勝手な推測多めですみません。でも羨ましいのは本当です。

 

ではこの辺で。

シンフォギアライブ楽しみですね。メラドで青い法被を羨ましそうに見ているオタクがいたら僕です。