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青ブタに土下座した話~「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」完成披露上映会 感想 5/25

完成披露上映会に行ってきました。

この作品が特段好きだからというわけではなく、瀬戸麻沙美さんがトークをするからです(フラグ。後述)。

 

上映前にトークということで、まず天津向が登壇。「ただのブタ野郎です」とかいう掴みで笑顔。天才かな。

 

そして石川プロと瀬戸ちゃんも登場。そして水瀬いのりもサプライズで出てきました。そのあと監督も来ました。

 

上映前ということでネタバレにならないよう苦心して話してることが伺えました。

見どころを聞かれた時、瀬戸ちゃんが「麻衣が感情を露わにしているシーンがある」と言っていたので楽しみにしていました。

また、この作品でよくある、どんな青春時代だったかというトークテーマについては石川プロの独擅場でした。

ぼっちだったのは有名ですが、なぜか周りに人が寄り付かなかったとかいうの面白い。

そのあと瀬戸ちゃんが「高校入学時、一匹狼を気取ろうとしていたけれど結局友達もできたし部活にも入った」という話をしたときのちょっとがっかりした石川プロの顔。

 

水瀬はことあるごとにデビュー9年目とか中学校から声優やってて大人に反抗してたとかいうアピールしてきて鬱陶しかった。彼女のイベント全然行ったことないけど、毎回ああいうこと言っているんだとしたら苦手だな。好感がもてない。

でも炎上したみたいな話をしたときは面白かった。

 

瀬戸ちゃん「消えた炎はもう灯さないの」

石川プロ「俺が消してやるよ!!」(足で消火する動き)

 

映画の見どころとしてはすごく演技に苦労された箇所が多々あったらしく、見てみようかなあとなるトークショーだった。

 

最後のあいさつで、

瀬戸ちゃん「みなさんに映画の魅力を伝えられたるようなトークができ…ました!」

石川プロ「いやそれを決めるのはお客さんだから」

 

っていうやり取りで笑った。

 

 

そして映画本編の上映が開始。

トークショーがそんなに長くなかったので一応みるか~まあ期待はしてないけど。みたいな感覚でした。

アニメ本編見ていた時から主人公のセクハラセリフと量子力学とかいう設定で笑っちゃって、割と馬鹿にしていた感じはありました。

量子力学とかwww」みたいな。

しかし、映画終了後、僕は今までの行いを猛省します………

 

 

青ブタ、おもしろいじゃん……!!!

 

いやー完全にやられた。なんで本編見てた時あんなにアンチだったんだろう。

声優でみてるだけだし~笑笑とかすかした態度で観ていてすみませんでした。

本当に反省しています。手のひら返させてくださいお願いします。

 

完全に土下座。

 

 

!!以下、ネタバレ注意です!!見ていない人は同様の赤文字まで飛ばしてください!!

 

 

 

 

まず、牧之原翔子がカギとなります。それにしても良いキャラだった。キャラクターとキャストは分けて考えましょうこの際。

 

中学生の翔子と大学生や高校生の翔子が同時に現れ、後者が咲太の家に泊まります。

包丁を持って迎える麻衣さんのシーンでみんな笑ってた。オタクは笑い声がでかい。

 

なんやかんやで、翔子さんは心臓手術をうけるのですが、その心臓は咲太のものだということが判明します。クリスマスに咲太は事故に遭うそうです。CMでブレーキ音が聞こえたのは交通事故に遭うからだったのか~ってなった。知ってた。

ドナーカードが出てきたところから気づいてた。このときは「Angel Beats!のパクリじゃん、やっぱだめだわ鴨志田一」とか思っていました。

 

 

しかし僕の手ぬるい予想など意にも介さないかのごとく。

青ブタはそこから平気で二転三転に展開していきます。なんと麻衣さんが咲太を突き飛ばし、代わりに事故に遭い死ぬんです。(!!!!!!!)

ここで完全に裏切られました。負けた……って思いました。

ミッドウェー海戦みたいな衝撃ですよね。僕が日本軍だとして。

 

しかしここからまだまだ続きます。

麻衣さんを殺してしまったと消沈する咲太の前に、なんと翔子さんが現れます。そして咲太は過去(いや未来から見た現在か。よくわかんない)へ行き、自分を事故から救います。

しかしこれは心臓を提供しないということになるので、翔子さんは救えないわけです。

 

今文字で書いてるから淡々とした印象を受けるかもしれませんが、麻衣さんを選ぶのか翔子さんを救うのかという咲太の葛藤は本当に予想がつかなくてドキドキした。

この辺で完全に心奪われています。もうフィリピン陥落くらいまで来てる。早い。

 

そしてことをすべて終えた咲太は麻衣さんのもとに戻ります。「ただいま」と。

ここでエンディングに行くかと思ったんですよ。しかしまだまだ終わりませんでした。

ヤバくないですか。何回見せ場作る気だよと。何回感情にすれば気が済むんだよと。

 

そして最後に七里ヶ浜で咲太と翔子さんが出会います。その時の翔子さんの顔!

涙を流しながらも笑っているんです。そして最後に一言言って、スタッフロールに切り替わりました。なんて言ったかは劇場で確かめてください。

 

 

 

 

 

!!以上、ネタバレ注意です!!

 

 

完全降伏です。ポツダム宣言受諾。

青ブタ舐めてた。アニメ本編も今見たら面白いと思える気がする。

 

それにしても、瀬戸麻沙美さんが出演してなかったら見てなかったわけだし、その場合「オタク御用達のよくあるラブコメラノベだろ?」という偏見をもったまま、この作品を観ずに一生を終えていたかもしれません。

瀬戸ちゃんありがとう……。ラジオ毎月聞いてます。

 

本当にいい映画でした。

零度バッ/カーズの1000000倍くらい面白い。

本質を得ることができた。こういう高級な質アニメを摂取したい。

 

とにかく、タイトルとかキャラクターの表面的な要素で忌避感をもってはいけないということですね。

本質を得たいなら、心を寛容にし、常にアンテナを広く張らないといけない。そんな大切なことを青ブタは教えてくれました。

ありがとう青ブタ。

 

6/15の公開上映も絶対に行きます。もう一回観たい。

 

 

2019.5.25